適切なあいさつや言葉遣い・礼儀作法のあり方などを9年間通してきちんと積み上げていくことにより、日常生活の中で適切な言葉遣いや立ち居振る舞いのできる品性豊かな子どもを育成する。
また礼節に込められた心を知るために古典や漢文などの文章の暗誦を通して日本語の中に生きる言葉の豊かさや美しさに触れることができるようにする。
教科「礼節・ことば科」の特徴は、人間のあり方としての礼儀・作法や人との関わりの中での行動のあり方、相手を意識した表現力の育成等を9年間通した系統的なカリキュラムによって育成するところにある。そしてその内容は、「国語科」や「道徳」などの内容を含みながらも横断的・発展的な内容とする。
教科「礼節・ことば科」の内容は、「礼節」にかかわる部分と「ことば」の学習にかかわる部分と実技体験を通して身につける「実技体験」の3つの領域で構成する。「礼節指導」の視点を「あいさつ」と「礼儀・作法」に置き、「ことば学習」の視点を「敬語・対話」と「言語感覚」に置き、機能面での両者の関連を図りながら指導に当たるものとする。
「あいさつ」・・・ 基本的なあいさつの仕方が分かり、学年に応じたあいさつができるようにする。
「礼儀・作法」・・・自分と他の人との関わりを考え、状況をわきまえて、真心のこもった礼儀正しい行動ができるようにする。
「敬語・対話」・・・ 敬語の種類と使い方が分かり、日常生活の中で使えるようにするとともに、相手の立場を尊重した対話・表現ができるようにする。
「言語感覚」・・・ 日本古来のことば遣いの美しさに触れるとともに、日本の古典・漢文・近代における名文等の音読・暗誦等を通して、文章の美しさを感じ言語感覚を高める。
「実技体験」の指導では、「礼儀・作法」や「言葉遣い」等の内容を、実技体験の場で実践することによって定着を図ることを目的とする。地域に伝わる「道」を取り入れ、学年の発達段階に即した取り組みの中で、計画的に定着を図る。「道」は、地域住民の意向を反映し、「剣道」と「茶道」を取り入れ、3年生より実施する。
「礼節・ことば科」の5つの視点に沿って「前期1~4年」「中期5~7年」「後期8~9年」ごとに指導目標と指導内容の系統性を持たせたカリキュラムを作成し、段階的な指導を行う。「礼節指導」「ことば学習」においては、「前期」「中期」の内容を理解し定着を図る段階とする。「後期」を地域や施設等との交流ならびに職場体験等の体験を通した実践の場として位置づける。なお「実技体験」の指導は、後期まで通して指導する。
a)「おはようございます」「こんにちは」などの日常生活で使われるあいさつのことばを知り、はっきりとした言葉であいさつができる。
b)自分の持ち物や身の回りの整理整頓ができるとともに、はっきりした声で「はい」「いいえ」などの受け答えや「お願いします」などが言える。
c)身近にいる小さい子供やお年寄りに温かい心で接するとともに、友達と仲良くし助け合う。
d)日本語の中に「敬語」のあることを知り、日常生活に使われている簡単な「丁寧語」「尊敬語」が使えるようになる。
e)授業中や目上の人と話すときは、「です」「ます」を使ってきちんと話すことができる。
f)相手の気持ちを考えた質問や応答の仕方が分かり、1対1やグループでの簡単な話し合いができる。
g)日本語の詩や短歌・俳句・物語などの作品を音読・暗誦することによって日本語の持つリズムの美しさに触れる。
h)実施しない。
a)あいさつに込められた意味を理解し、相手の気持ちを考えながら笑顔であいさつができる。
b)まわりの人のことを考え、迷惑をかけない行動がとれるとともに、時と場にふさわしい態度を身につける。
c)家の人やまわりのお年寄りなどに尊敬と感謝の気持ちを表す。
d)「丁寧語」「尊敬語」の種類や働きについて知り、簡単な「丁寧語」「尊敬語」を適切に使うことができる。
e)相手を大切にする話し方が分かり、話し合いの中で相手の立場に立った発言ができる。
f)少人数での話し合いの中で、役割を分担し話し合うことができる。
g)日本語の近世の詩や短歌・俳句・物語などの作品や古典・漢文を音読・暗誦することによって言葉の持つリズムの美しさに触れる。
h)「剣道」「茶道」の実技を通してそれぞれの作法の基礎を身につけるとともに、道具の準備・片付けなどがきちんとできる。
a)あいさつがもたらす効果について考えるとともに、日常生活の中で場に応じた気持ちのよいあいさつができる。
b)生活のいろいろな場で、どのように対処することが相手のためになるかを考えた言動がとれる。
c)日々の生活が、いろいろな人々の支え合いによって成り立っていることに感謝し、その中の一員としての行動がとれる。
d)「謙譲語」の意味と使い方を知り、「謙譲語」が使えるようになるとともに、日常生活の中で敬語を適切に使うことができる。
e)授業中や学校生活全般の中で、互いの立場を尊重した発言の仕方で話すことができる。
f)話し合いのルールや役割を理解し、ルールに沿った話し合いができるとともに、話し合いの中での役割を果たすことができる。
g)日本語の近世の詩や短歌・俳句・物語などの作品や古典・漢文を音読・暗誦することによって言葉の持つリズムの美しさに触れ、きれいな言葉が使えるようになる。
h)「剣道」「茶道」の実技の向上を図るとともに、それぞれの作法の意味がわかり、実践することができる。
a)学校や地域の人々とのかかわりの中で、礼儀・作法や相手を意識した言葉遣いなどができる。
b)哲学や宗教などの書物読んだり先人の話を聞いたりして、自分の生き方や他の人との交わり方などについて考え、よりよい生き方ができる。
c)学校生活や地域での生活の中で、相手や場に応じた適切な言葉遣いで話すとともに日常の課題を話し合いによって解決することができる。
d)詩・短歌・古典などの優れた文学に触れることによって、日本語の良さの認識を深める。
e)「剣道」「茶道」の一通りの実技が出来るようになるとともに、それぞれの作法の意味を理解し、日常生活の中で実践することができる。
| 前 期 | 中 期 | 後 期 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 学 年 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
| 礼 節 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 |
| ことば | 10 | 10 | 14 | 14 | 14 | 14 | 14 | 14 | 14 |
| 体 験 | 0 | 0 | 16 | 16 | 16 | 16 | 16 | 16 | 16 |
| 計 | 20 | 20 | 40 | 40 | 40 | 40 | 40 | 40 | 40 |
※体験は、3・4年が茶道、5・6年が剣道、7~9年は8時間ずつ両方学習する。